将棋
私は、若い頃から、体が丈夫とは言えず、命に関わるような大きな病気はないが、手術も含め何度かの入院を経験している。
将棋の木村一基王位の評伝である。評伝と言っても、インタビューを元にしたもので、題名ほどテンションは高くない。そもそも、木村王位にはそんなに大上段から振りかぶった物言いが似合う人物ではない。トップ棋士の一人だが、どこか飄々とした風情を持つベ…
AbemaTVトーナメントの興奮 ついにAbemTVの有料会員になってしまった。 現在開催中の第3回AbemaTVトーナメントが、見たいがためである。 将棋界初の団体戦、ドラフト会議、フィッシャールールを採用した超早指し戦。 ドラフト会議によるチーム編成の斬新さ…
2019年3月、私は名人戦の順位戦でC級1組からB級2組に昇級を果たしました。五十歳での昇級は「奇跡」と呼ばれ、注目を集めました。 「私」というのは、17歳の天才棋士、藤井聡太七段の師匠である杉本昌隆八段。 その原動力となったのは、弟子の藤井聡太七…
坂田三吉王将の身長はどれぐらいだったのか。 『王将』は何回か映画化されている。 1948年版の板東妻三郎は172cm。1973年版の勝新太郎は173cm。 この1962年版の三国連太郎は178cm。 だが、数字以上に、三国連太郎は大男の印象が強い。 三国連太郎の坂田三吉…
闘病記である。私が、滅多に読まないジャンルの本だ。だが、あの「天才先崎」がうつ病?棋界きっての文才を誇る先崎学がうつ病になったのか。本屋の店先で思わず手に取った。10ページほど読んで、すぐにレジに向かった。多才な棋士である先崎学に何が起こ…
日本映画専門チャンネルでカツライス劇場という企画をやっている。大映の二枚看板だった雷蔵と勝新の映画を定期的に放映する企画だ。 HPの惹句はこんな感じだ。 大映が誇った奇跡の2枚看板、勝新太郎・市川雷蔵。 両名の名前から“カツライス”と称された2人の…
今期の将棋名人戦は佐藤天彦名人に稲葉陽八段が挑戦している。21年ぶりの20代対決、否が応でも盛り上がるところだが、その佐藤名人が電王戦二番勝負第1局で将棋ソフト「PONANZA」に第一局を敗れた。 棋士は、その圧倒的な強さによって絶大な信頼を得て…
「聖の青春」大崎善生 11月19日公開の映画『聖の青春』の特報映像を見た。松山ケンイチが演じる夭折の天才棋士、「怪童」村山聖九段が、東出昌大演じる「天才」羽生善治四冠に対局を挑むシーンが描かれている。 よく憑依型の俳優などと称される松山ケンイチ…
「不屈の棋士」 大川慎太郎 講談社現代新書 半年前には、「将棋の渡辺くん」を大笑いしながら読んで、やっぱり「将棋指し」って、いいなと思ったのだが、この本を読みとそう悠長な時代ではないらしい。たまたま見たプロ棋士山崎隆之八段とコンピュータソフト…