市川雷蔵
雷蔵晩年の作品。相変わらず殺陣での動きはよいが、すでに病に侵された頃なのか、顔は陰影が深い。 「沓掛時次郎」「中山七里」(どちらも未見)に続く、雷蔵と池広監督の股旅物三部作の三作目でけっこう有名らしいのだが、どこかバランスが悪い映画で、セリ…
この映画で平清盛を演じる市川雷蔵はゲジゲジ眉毛だ。端正な顔と不釣り合いな、いかにも作り物めいた、この眉毛に、最初は強烈な違和感があったのだが、映画が進むにつれてあまり気にならなくなった。雷蔵はどちらかといえば華奢で荒々しさには程遠い。ゲジ…
『薄桜記』 村松友視に『雷蔵好み』という小説がある。私も実は、そんなにディープではないが「雷蔵好み」である。CS放送では、まだまだ市川雷蔵の映画は頻繁に放映する。それをコツコツと録画してはディスクに残している。いまのところ、90本余り。生涯の…