日付のない便り

日々のとりとめのない覚書 映画や読書 そして回想

映画ー邦画

こんな映画、あんな本2

私は、若い頃から、体が丈夫とは言えず、命に関わるような大きな病気はないが、手術も含め何度かの入院を経験している。

こんな映画、あんな本  ここ一週間で観たり、読んだり

別に気に入らなかったわけでも、面白くなかったわけでもないのに、ブログの記事にするタイミングを逸してしまう「こんな映画、あんな本」がある。

『種まく旅人 みのりの茶』を観る   大分のお茶の味

ついていない一日の締めくくりは 長い長い前置き 入院した父の通帳とカードが見当たらない。てっきり、入院した際に、父が持っていった「お大事袋」に入っているとばかり思っていたが、病院で、わざわざ看護師さんに荷物を持ってきてもらって調べたが、入っ…

『ガチ星』を観る  ダメダメ中年男の復活に、思わず力が入ってしまった。拾いものの快作、安部賢一以下出演者に拍手!

ダメダメ男の更生劇。アメリカ映画ではありがちだが、日本映画ではそう思いつかない。まったく知らない俳優、知らない監督、予備知識なく、なんとなく匂いに誘われるように見始めた。

映画『記憶にございません』(三谷幸喜監督)は、長く記憶に残ることはないだろう  この三谷喜劇はどこで笑ったらよいのだろうか

記憶にございません 政界を題材にした喜劇ということで、私は同じ三谷のテレビドラマ『総理と呼ばないで』と比べていたが、一緒に見ていた家内は『民王』の方が面白いね、とつぶやいて、途中で先に寝てしまった。 // リンク 総理大臣が記憶喪失になったこと…

『人生劇場 飛車角』(1963年)  それにつけても、佐久間良子は……

若い頃、佐久間良子を見かけたことがある。京都、嵯峨野の二尊院。和服のグラビア撮影をしていた。彼女を中央にして、周りに20代とおぼしきのモデルが7、8人いた。佐久間良子は40代に入ったぐらいだったろうか。 観光客は私も含めて、誰もが、彼女を見…

『王将』(1962年版)を見る   坂田三吉王将の身長はどのぐらいだったのか。

坂田三吉王将の身長はどれぐらいだったのか。 『王将』は何回か映画化されている。 1948年版の板東妻三郎は172cm。1973年版の勝新太郎は173cm。 この1962年版の三国連太郎は178cm。 だが、数字以上に、三国連太郎は大男の印象が強い。 三国連太郎の坂田三吉…

『博奕打ち 一匹竜』   鶴田浩二の任侠映画を見てみたが……

『仁義なき戦い』はリアルタイムで見ているが、高倉健の『網走番外地』や『日本侠客伝』は劇場で見ていない。鶴田浩二となると、ほとんど見た記憶がない。 新しく入った動画配信サービスには、けっこう東映の作品がラインアップされていて、この博奕打ちシリ…

『きらきら眼鏡』  どうにも、中途半端で……

見るものすべてを輝かせる眼鏡。それが「きらきら眼鏡」だという。もう若くもないごく平凡な女に、わたしはいつも「きらきら眼鏡」をかけている、と言わせるには、よほどの説得力が必要だろう。私のお気に入りの女優、屈指の演技派、池脇千鶴が演じたのだが…

「ひとり狼」(池広一夫監督)を見る  道中合羽に三度笠の雷蔵もすっきりとカッコイイが、映画自体はあまりすっきりとはいかないようで……

雷蔵晩年の作品。相変わらず殺陣での動きはよいが、すでに病に侵された頃なのか、顔は陰影が深い。 「沓掛時次郎」「中山七里」(どちらも未見)に続く、雷蔵と池広監督の股旅物三部作の三作目でけっこう有名らしいのだが、どこかバランスが悪い映画で、セリ…

「張込み」(野村芳太郎監督)を観る  美しいモノクロ画面に繰り広げられる緊迫のサスペンス 

昔の映画を見ると、ついついあのころはこんな風だったんだな、というような風俗に目がいってしまう。 『あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション 張込み』 [Blu-ray] 出版社/メーカー: 松竹 発売日: 2015/07/03 メディア: Blu-ray この商品を含む…

「妻は告白する」(増村保造監督)  見ているうちに、若尾文子にじわじわと絡め取られていく  

見ているうちに、男が次第に女の用意した蜘蛛の巣に絡め取られるようなゾクゾクした、寒気のようなものを感じてくる。どこかおかしいと思いながらも、糸に巻かれるように、男は身動きができなくなっていく。若尾文子には艶でいて、どこか清潔感のある不思議…

映画「点と線」(小林恒夫 監督)を観る  昔の清張映画もなかなか新鮮なのだが……  それにしても、高峰三枝子は見事なほど美しい。

「点と線」著者の最初の長編推理小説であり、松本清張ブームを巻き起こした作品であり、「ゼロの焦点」とともに、清張初期の推理小説の代表作だが、基本は時刻表トリックを使ったアリバイ崩しのどちらかといえば、地味な作品であり、いまの若い人にとっては…

「新・平家物語」を観る  市川雷蔵のゲジゲジ眉毛

この映画で平清盛を演じる市川雷蔵はゲジゲジ眉毛だ。端正な顔と不釣り合いな、いかにも作り物めいた、この眉毛に、最初は強烈な違和感があったのだが、映画が進むにつれてあまり気にならなくなった。雷蔵はどちらかといえば華奢で荒々しさには程遠い。ゲジ…

勝新太郎の「王将」を観た  勝新はいつでもやっぱり勝新だった!

日本映画専門チャンネルでカツライス劇場という企画をやっている。大映の二枚看板だった雷蔵と勝新の映画を定期的に放映する企画だ。 HPの惹句はこんな感じだ。 大映が誇った奇跡の2枚看板、勝新太郎・市川雷蔵。 両名の名前から“カツライス”と称された2人の…

「追憶」を観た  富山は美しいが、ドラマはどこかで観たような

子どもの頃の犯罪を、ひた隠しにして生きてきた3人の男が25年後、刑事と被害者と容疑者として再会する。こういうパターンの作品は、どこかで観たような気がする。 不幸な生い立ちや環境の3人の子ども。苦界から、逃げ出してひっそりとやり直そうとする女、…

「その夜の侍」を観る  堺雅人と山田孝之は熱演だが

ケーブルテレビで放映されたものを録画して観たのだが、途中、何度も止めて、コーヒーを入れたり、ヨーグルトを食べたり、タバコを吸ったりした。劇場だったら、我慢できずに途中で出口に向かっているはずだ。お金、損したななどと愚痴りながら。 その夜の侍…

「あやしい彼女」を観る  遅ればせながら倍賞美津子のファンになりました 

寝っ転がりながら気軽に観ることができそうな映画だな、という理由でTUTAYAでレンタル。多部未華子のコメディアンヌぶりに納得しながら、楽しく観たのだが、観終わった後は倍賞美津子の印象に隠れてしまった。私より一世代は上の、この皺だらけの老女優がな…

「続・深夜食堂」を観る 渡辺美佐子の「豚汁定食」の味は?

3編のエピソードから構成されている。最初の二つ「焼肉定食」「焼うどん」は低調で、あれっと思いながら見ていたが、「豚汁定食」で渡辺美佐子が登場すると、画面から目が離せなくなる。画面からというより、渡辺美佐子から、文字通り目が離せなくなるのだ…

「聲の形」を観る  面白いのだが……。私は了見が狭いのかもしれない

TSUTAYAの新作棚で見つけて思わず手が出た。昨年、大ヒットしたということは知っていた。それ以外の事前知識はなし。まっさらな状態で見始めた。定期テストが終わって暇ができたせいか、たまたま息子(中三)も一緒に見た。映像は新鮮。自然描写なども美しい…

成瀬巳喜男「あらくれ」を観る  「あるがまま」の世界はどう描かれたか

高峰秀子が演じるお島は、現在も含めて、日本映画にはまず見当たらないヒロインだろう。お島が、勝気で、行動的で、時に亭主に手が出るほど男勝りだから、ということではない。その無節操、無道徳ぶりが際立っているからである。そういう意味で、このヒロイ…

やべきょうすけは、少しふっくらしたのではないか

やべきょうすけは、少しふっくらしたのではないか。「闇金ウシジマくん ファイナル」を見ていてそう思った。ネットで調べると、43歳だからもう立派な中年なのだが、なんとなく惜しいのだ。

「湯を沸かすほどの熱い愛 」を観る 確かに沸かされた湯は熱かったけれど……

妙な題名だなと思っていたが、見終わってみるとなるほどと思う。 映画の作りは丁寧で映像も美しいし、テンポよく画面が進んでいく。宮沢りえ(双葉)、杉咲花(安澄)、鮎子(子役の伊藤蒼)、一浩(オダギリジョー)と、それぞれ演技もなかなかすばらしく、…

「関の弥太っぺ」  錦之助にはほれぼれするが、だからこそ時代劇は遠ざかっていくのかもしれない

時代劇専門チャンネルが、錦之介没後二十周年記念ということで主演作品を連続放映している。先日の「仕掛人梅安」に続いて、今回は世評高い「関の弥太っぺ」。長谷川伸原作の股旅物である。と、書いては見たものの、実は私には、長谷川伸も股旅物も解説する…

「仕掛人梅安」  萬屋錦之介の藤枝梅安は

萬屋錦之介主演の「仕掛人梅安」をCS放送でようやく見ることができた。というのも、この映画はDVD化されていないとのことで、存在は知っていたが見ることができなかった。

「柘榴坂の仇討」  えっ! 「キョウジ?」「ケンシン?」

なんの予備知識もなく見始めたのだが、よい映画だった。最近の映画では、めずらしい、時代劇らしい時代劇だとも思った。だから、なおさら、時代劇は難しくなってきているのかな、とも考えたりした。 柘榴坂の仇討 [Blu-ray] 出版社/メーカー: バンダイビジュ…

『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』  ?

『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』 何か、どこかで見たことがあるようなそれでいてあまり現実味のない登場人物が、どうもよくわからないままに破滅に向かって絶望的な旅をするロードムービー。格差社会を生きる若者のやり場のない怒りや衝動、閉塞感を描き…

『フランケンシュタイン対地底怪獣』&『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』

『フランケンシュタイン対地底怪獣』 何年か前に東宝特撮映画DVDコレクションを揃えたのだが、集めるだけ集めてあまり見ていなかった。この連休で少し時間があったので、何か見てみようと思って、散々迷ってこの映画を選んだ。子どもの頃、この映画を見た…

『武士の献立』 上戸彩のメタモルフォーゼ

『武士の献立』 上戸彩は、いつからこんなにせつない表情をする女優になっていたのか。いや、表情だけではない。夫を死なせないために、刀を持ちだして逃げるシーンでは、全身から人を思うせつなさが伝わってくる。テレビドラマの『昼顔』の時、突然変異かと…

『百円の恋』 安藤サクラは、確かに並みの女優ではないが……  

『百円の恋』 安藤サクラが数々の賞を獲得した映画、という程度の予備知識で見始めた。32歳のひきこもりのダメ女の恋物語であり、成長物語。一種、独特な熱気のある映画で、最後のボクシングの試合のシーンなどは結構ハラハラしてみていたし、2時間近く、…