日付のない便り

日々のとりとめのない覚書 映画や読書 そして回想

時代劇

「ひとり狼」(池広一夫監督)を見る  道中合羽に三度笠の雷蔵もすっきりとカッコイイが、映画自体はあまりすっきりとはいかないようで……

雷蔵晩年の作品。相変わらず殺陣での動きはよいが、すでに病に侵された頃なのか、顔は陰影が深い。 「沓掛時次郎」「中山七里」(どちらも未見)に続く、雷蔵と池広監督の股旅物三部作の三作目でけっこう有名らしいのだが、どこかバランスが悪い映画で、セリ…

「新・平家物語」を観る  市川雷蔵のゲジゲジ眉毛

この映画で平清盛を演じる市川雷蔵はゲジゲジ眉毛だ。端正な顔と不釣り合いな、いかにも作り物めいた、この眉毛に、最初は強烈な違和感があったのだが、映画が進むにつれてあまり気にならなくなった。雷蔵はどちらかといえば華奢で荒々しさには程遠い。ゲジ…

「関の弥太っぺ」  錦之助にはほれぼれするが、だからこそ時代劇は遠ざかっていくのかもしれない

時代劇専門チャンネルが、錦之介没後二十周年記念ということで主演作品を連続放映している。先日の「仕掛人梅安」に続いて、今回は世評高い「関の弥太っぺ」。長谷川伸原作の股旅物である。と、書いては見たものの、実は私には、長谷川伸も股旅物も解説する…

「仕掛人梅安」  萬屋錦之介の藤枝梅安は

萬屋錦之介主演の「仕掛人梅安」をCS放送でようやく見ることができた。というのも、この映画はDVD化されていないとのことで、存在は知っていたが見ることができなかった。

「柘榴坂の仇討」  えっ! 「キョウジ?」「ケンシン?」

なんの予備知識もなく見始めたのだが、よい映画だった。最近の映画では、めずらしい、時代劇らしい時代劇だとも思った。だから、なおさら、時代劇は難しくなってきているのかな、とも考えたりした。 柘榴坂の仇討 [Blu-ray] 出版社/メーカー: バンダイビジュ…

『武士の献立』 上戸彩のメタモルフォーゼ

『武士の献立』 上戸彩は、いつからこんなにせつない表情をする女優になっていたのか。いや、表情だけではない。夫を死なせないために、刀を持ちだして逃げるシーンでは、全身から人を思うせつなさが伝わってくる。テレビドラマの『昼顔』の時、突然変異かと…

時代劇2題 あっさり味もこってり味も 「必死剣鳥刺し」「丹下左膳 飛燕居合切り」 

「必死剣鳥刺し」 2010年 「たそがれ清兵衛」以来、藤沢周平原作の時代劇が何本も製作された。主人公は、寡黙、誠実。忍耐強く、逆境にあってもくじけない。それでいて、どこか人生に恬淡としている、というような設定が多い。だから、惹句としては、ま…

『薄桜記』 これ、ホントに傑作なのかな? 

『薄桜記』 村松友視に『雷蔵好み』という小説がある。私も実は、そんなにディープではないが「雷蔵好み」である。CS放送では、まだまだ市川雷蔵の映画は頻繁に放映する。それをコツコツと録画してはディスクに残している。いまのところ、90本余り。生涯の…