良きことと悪しきことは、大方折り重なるようにやってくる。昔からそうだった。ただ、昔と違うのは歳を取ってからは良きことと悪しきことのサイズが釣り合わなくなったことだ。
講談社文芸文庫の「白鳥随筆」をポツポツと読んでいる。巻末に著作目録と年譜が付いているのだが、正宗白鳥は83歳で昭和37年10月に亡くなっている。この本には、同年に発表された文章が3編載せられており、この作家が死の直前まで現役であったことが…
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