日付のない便り

日々のとりとめのない覚書 映画や読書 そして回想

池脇千鶴

『きらきら眼鏡』  どうにも、中途半端で……

見るものすべてを輝かせる眼鏡。それが「きらきら眼鏡」だという。もう若くもないごく平凡な女に、わたしはいつも「きらきら眼鏡」をかけている、と言わせるには、よほどの説得力が必要だろう。私のお気に入りの女優、屈指の演技派、池脇千鶴が演じたのだが…

時代劇2題 あっさり味もこってり味も 「必死剣鳥刺し」「丹下左膳 飛燕居合切り」 

「必死剣鳥刺し」 2010年 「たそがれ清兵衛」以来、藤沢周平原作の時代劇が何本も製作された。主人公は、寡黙、誠実。忍耐強く、逆境にあってもくじけない。それでいて、どこか人生に恬淡としている、というような設定が多い。だから、惹句としては、ま…

ジョゼの顔 女優・池脇千鶴「ジョゼと虎と魚たち」 

「ジョゼと虎と魚たち」 この映画を見ていると、取り返しのつかない忘れ物をしたような気になる。鼻のあたりがツンとなったり、年甲斐もなくドキドキしたりする。すぐれた恋愛映画の証左なのだろう。印象的なシーンも多く、渡辺あやの脚本、犬童一心監督の演…