なかなか寝付けないので、何も考えずに楽しめる映画でも見ようと思い、CSの番組表を見るとちょうど「RED」の吹替版を放映していたので寝っ転がりながら見始めた。タイトルは「Retired Extremely Dangerous」(引退した超危険人物)の略だそうで、ブルース・ウィルスをはじめ、CIAをリタイアして年金暮らしをしている往年の強者どもが改めて結集して、陰謀に立ち向かうというアクション映画で、老優(?)たちが過激なアクションとともに大活躍する。
以前、一回見ているのだが、飛びっきりお洒落で、舌舐めずりするようにマシンガンいれんをぶっぱなす、華麗な戦闘マシーン役のヘレン・ミレンは私のお気に入りだ。この人に匹敵するのは「グロリア」のジーナ・ローランズぐらいか。「GONIN2」の余貴美子では、少し貫目がたりないか、などと勝手な連想する。
「RED」を見ているうちに、CIAの文書係役がアーネスト・ボーグナインであることに気づいた(独特のゲジゲジ眉毛が白くなっていて最初に見たときはわからなかった)。ロバ-ト・アルドリッチ監督の「北国の帝王」はおもしろかった。確か「ポセイドン・アドベンチャー」にも出ていたか。
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ジョン・マルコヴィッチが、ブルース・ウィルスの奇矯な相棒役で出てくる。この俳優を最初に見たのは、サリーフィールド主演の「プレイス・イン・ザ・ハート」だったか。盲目の偏屈な下宿人役がその風貌と相俟って強烈な印象を受けた。第2次大戦後のギリシャを舞台にした「哀愁のエレーニ」も心に残っている。
ロバート・ベントン監督の「プレース・イン・ザ・ハート」は、心に残る傑作だった。南部の因習の中で、力強く生き抜く未亡人役を演じたサリー・フィールドは、決して美貌ではないが見ているうちに次第に目が離せなくなる女優だ。
サリー・フィールドといえば若きトム・ハンクスと共演した「パンチライン」も小品ながら小気味の良い映画だった。アメリカの漫談のお面白さは、あまりピンとこなかったが。あの頃のトム・ハンクスは軽妙なコメディアンで、この映画や「ビッグ」ははまり役だった。
モーガン・フリーマンは、相変わらずどこか温かみのある役だが、脇であってもその存在感は抜群だ。「ドライビング・ミス・デイジー」で、初めて見たとき、今までにいないタイプの黒人俳優が現れたな、と感じた記憶がある。
黒人俳優といえば、最初に主役を演じるようになったのはシドニー・ポアチエだろう。「手錠のままの脱獄」「野のユリ」「夜の大捜査線」「招かれざる客」(いずれもテレビで見たのだと思う)。別に特別なファンというわけではないが、とにかく面白い映画が多かった。この頃の映画は邦題も工夫されている。
『手錠のままの脱獄」はトニー・カーチスが共演だった。トニー・カーチスといえば、「空中ブランコ」「お熱いのがお好き」を思い出す。「お熱いのがお好き」といえば、マリリン・モンローとジャック・レモン。
このあたりで「RED」はどうでもよくなった。ウーン、こういう連想ゲームはきりがないなあ。
ここらでゲーム(?)終了。「RED」も終了。
とりあえず、今回思いついた古い映画から、お盆に家で鑑賞する映画を決定することにした(前の記事にも書いたが、私は一時期、CS放送で、手当たり次第、映画をディスクに焼き付けた。市販のディスク、とあわせると400枚ぐらいになる。それ、どうするの、と問いかける家内の視線は時々感じている)。
この中から、オリンピックをかいくぐって、せめて3本ぐらいは見れると良いのだが。
▶︎CSで録画したディスク保有
「グロリア」
「北国の帝王」
「プレイス・イン・ザ・ハート」
「パンチライン」
「ドライビング・ミス・デイジー」
「夜の大捜査線」
「お熱いのがお好き」
「招かれざる客」
▶︎市販のDVD保有
「野のユリ」
- 「手錠のままの脱獄」はDVDを購入予定。
- 「空中ブランコ」「哀愁のエレーニ」は、まだDVD化もされていないようだ(「哀愁のエレーニ」はVHSを持っていたのだが、機械を処分するとともに捨ててしまった)。
- ヘレン・ミレンはもう71歳だが、私の中では今が旬の女優。「クイーン」の女王役は忘れられない。女王としての責任、孤独、躊躇、戸惑い、悲哀、そして運命をこの女優は余すことなく演じていく。十分に知的で、十分に愚かな存在としての女王をこれほど繊細に演じられる貫禄と技量は大したもので、本当に魅力的な女優だ。「黄金のアデーレ 名画の帰還」も映画自体は大したことないが、彼女からなかなか目を離せない。見逃している『マダム・マロリーと魔法のスパイス』も、お盆映画のリストに入れよう。
- 映画館にも行く予定だが、さて何を見よう。
- そういえば、「アメージング・スパイダーマン」にサリー・フィールドが出ていたような。
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