日付のない便り

日々のとりとめのない覚書 映画や読書 そして回想

こんな映画、あんな本2

 

 私は、若い頃から、体が丈夫とは言えず、命に関わるような大きな病気はないが、手術も含め何度かの入院を経験している。

 

 

 父の葬儀が終わり、煩雑な後始末も一段落したところで、今度は私の身体が変調を来した。元々持病があるのだが(パーキンソン病)、父の介護やコロナ の影響で中断していた歯の治療、ここ1ヶ月ほど痛めている膝の治療、定期的に通っている内科となかなか忙しい。

 それに加えて目がおかしくなった。白いものを見ると一瞬紫色のシミがかぶさったように見える。最初は、光の加減かな、と思ったが、どうもおかしい。眼科を受診すると、左目の静脈が詰まって出血しているという。治療には眼球に注射する方法が良いということで、丁寧な説明を受けた。

 眼球に注射?リスクの説明もあって、同意書を書いての治療だから、危険もあるのだろうがこのまま放っておくわけにはいかない。

 でも、ちょっと怖い。五日後だが、家内が仕事を半日休んで付き添ってくれるという。

 感謝、感謝。

 老人になってみると、老人の日常の不便さが身にしみる。だから、一緒にいる人がいることのありがたさが改めて心に響く。

 その家内から、パソコン、読書、自粛令が出た。目が落ち着くまで、ほどほどに、というわけだ。

 ありがたい。

 

 でも。

 なるべく、目を使わないようにと思うのだが、今日は将棋の木村王位vs藤井聡太七段のタイトル戦はあるし、積んでる本を読まないわけにはいかないし……。

 老人の決意は、なかなか徹底しない。

 で、とりあえず、ここのところ、読んだ本、見た映画の寸評を。

 

『柔の道 斉藤仁さんのこと』(山下泰裕 編 講談社)

山下泰裕、井上康生らライバルや恩師、指導者として指導した選手、家屋の証言をもとにした評伝。

 斎藤仁は、面白い男だったのがよくわかる。惜しむ声の大きさも……

 

『一門 ”冴えん師匠”がなぜ強い岸を育てられたか』(神田憲行 著 朝日新聞出版)

 夭折の天才棋士村山聖の師匠、森信雄七段は村山を含めて、12人のプロ棋士を送り出した。さして強くはない”冴えん師匠”が棋界を代表する名伯楽となったのはなぜか。弟子たちの証言をもとに、明かされていく。

 この森七段は、本当にユニークな稀有の人物。個性豊かな棋士が育つのも納得がいく。機会があれば、詳しく紹介したい好著。

 

『焦眉 警視庁強行犯係・樋口顕』(今野敏著 幻冬舎)

 今野敏の人気シリーズの新刊。安定して楽しめるエンターテインメント。

 それにしても、今野敏は幾つシリーズを抱えているのだろう。

 

『地上最強の男 世界ヘビー級最強列伝(百田尚樹著 新潮社)

 

 

最高のボクシング小説『ボックス』の著者による、ボクシング史でありアメリカ史。今、まだ三分の一しか読んでいない。今日は読み切れるか。

 

最高の人生の見つけ方

『最高の人生の見つけ方』(犬童一心監督)

 天海祐希、吉永小百合のw主演。吉永小百合が平凡な主婦に見えない、とか、家族がそんな簡単に改心するのはおかしい、とか、天海祐希の涙は、ちょっと無理があるのじゃないか、とか突っ込むどころは多いが、やはり、二人のスター女優の力は絶大だ。スカイダイビングやももクロのライブシーンは掛け値なしに面白い。

 アメリカ映画のリメークということだが、『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』の監督は、二人の個性を引き出して、テーマの重さを踏まえながら、楽しく見ることができる映画にしている。

 いつもは過剰に思えるムロツヨシも賀来賢人も、ちょうど良いか。